念珠について
珠数とは
珠数は念珠とも言い、仏教徒にとってはなくてはならない法具です。チベット・中国・朝鮮・日本では、珠数は必需品ですが、スリランカ・タイ・ベトナム・ミャンマーなどの南方仏教には、お珠数を持つ習慣がないようです。また、キリスト教のロザリオは、お珠数がヨーロッパに伝わったものだと言われています。成人式、就職などの慶事祝事にも用いられており、私達の生活に密接に関わっています。
108個の無樓子(むくろじ)の実を糸でつないで、肌身離さず持ち念仏を唱えれば、煩いは消え去り、正しい政治ができるでしょう。」遥か昔、戦乱・悪病が流行し、国を治めることに困り果てていた難陀国(なんだこく)の国王に、お釈迦様が説いたことが始まりです。
珠の数
珠の数は108個。人間の欲望と執着を表す「煩悩」の数です。この煩悩から解放されるために、珠数をつまぐり念仏を唱えるのです。また、珠数の中を通っている糸には、仏様と私達の心が通じ合っている様子を意味し、珠数の輪には、私達の心が円く素直になる事を表しています。現在、私達が使っているお珠数は、108ヶ玉を基本にしていますが、持ちやすくするために、半分の54ヶ玉、4半分の27玉、108にちなんだ18玉など、色々な形式になっており、略式の珠数と呼ばれています。 また、いつも珠数を手にもつことができないために考え出されたのが、ブレスレット型の腕輪念珠です。
珠数のかたち
珠数には、108個の小珠(主玉)・2個の母珠(親玉)・母珠の間に、4個の小さな珠の四天が繋がれています。この小さな珠は、略式のお珠数では2個の二天玉(間に入っている2つの小さな玉)になります。また房の上には弟子玉と、露玉が繋がれています。
108個の本式(二輪念珠)は各宗派によって形や持ち方が異なります。 ご不明があられる場合はお気軽にご相談下さいませ。
A Buddhist mala, The 108 disk-shaped player beads are made from bones of a lama(holy man).
The dividers and retaining beads are coral, and the tassels are silk.
The satin ribbon is partially covered with Tibetan writing.
The two counters, each with ten silver beads, terminate in thunderbolt.